2017年8月2日水曜日

社内規程の作り方(総論)

 会社は、行動指針など企業としての経営方針を示すような原則的、宣言的なものから、各種社内規程・規則に至るルールを作成する必要があります。 中でも重要なことは、会社の従業員の皆さんが実際に守ることができる規程・規則にすることだと考えています。なぜならば、実情と乖離してしまって従業員さんが守ることができない条項が社内規程の中にあると、社内規程を守るという規範意識が薄れてしまい、やがて他の条項までないがしろにされ、結果として規程が形骸化してしまうからです。 したがって、市販の規程集を買ってきて参考にするのはよいですが、規程集に掲載されたサンプルをそのまま自社の規程として使用するのは避けるべきです。

 かといって、違法状態や悪しき慣行を追認する規程では、そもそも作成する意味がありません。そこで、法令や業界のルールに精通した外部の専門家の力を借りることも、規程作成に有効な方法となります。 もちろん、会社の日常業務の実態を把握することなく規程を作成すると、前述のように従業員さんが守ることのできない規程になりますので、外部の専門家を活用する場合は、その専門家と会社の担当者が十分に協議を重ね、ときには外部の専門家に会社の業務の現場を見てもらうことが必要です。

 また、法令や業界のルールに従った規程とはいえ、自社の経営方針や理念に沿ったものでなければ、規程に縛られてしまって会社の強みを発揮することができません。そこで、経営方針や理念という経営者層の意向を採り入れることも重要となります。
 そして、規程・規則・マニュアルなどを策定した場合には、社内研修などを通じてこれらを従業員さんに周知徹底することが不可欠です。


 さらに、規程・規則はその性質上、ある程度抽象的な表現にとどめざるを得ないことがあります。個別具体的に詳細に記述すると規程の量が膨大になってしまい、読むのは嫌になるし、記憶に残らないということになり、結果として規程に対する拒絶感から誰も守らない規程になってしまいます。そこで、細かな点については規程とは別に細則を設けるとか、不適切な業務処理が発生するおそれがある場合には、業務処理手順のマニュアル化や書式の統一などの作業を行うことが必要となります。

 結局、規程作成といっても、実は規程そのもの・細則・マニュアル・書式を作成し、これらを社員研修を通じて徹底するという一連の工程を要します。社内で規程作成を行うにせよ、外部の専門家を活用するにせよ、この工程を完結させることができる人材に依頼することが、社内規程整備を成功に導く最大のポイントです。


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社内規程の作り方(総論)

 会社は、行動指針など企業としての経営方針を示すような原則的、宣言的なものから、各種社内規程・規則に至るルールを作成する必要があります。  中でも重要なことは、会社の従業員の皆さんが実際に守ることができる規程・規則にすることだと考えています。なぜならば、実情と乖離してしまって従...